ささやかな幸せ福々暮らし

幸せ福よび 楽しく暮らす日々

近江 遠江

列車の窓から海が見えると
はしゃぐ級友


其は おうみ也 海は とうと うみ


石山寺のあと 夕暮れて
大津の宿へ


部屋を訪ねてきたのは
となりのクラスの友
歴女 晶の字


「近江京は どのあたり?」
湖水に映る街の明かり眺め
夜通しベランダで語り明かした


次の日は京見物
三十三間堂
自分似の仏像を見つけてラッキー^^


清水の舞台を見学したのち
自由行動


坂をくだりながら
清水焼の お店
高校生の客にも丁重な接客


選んだのは
桔梗花を模った
カップ&ソーサー


念願の扇子は専門店にて
淡桃色の和紙に紅蝶
白檀の香りがしますと店主仰る


母から千枚漬のリクエスト
ニッキとヨモギの生八つ橋を
吾父に


その夜 信貴山に宿泊
目の前は吉野


桜が綺麗なころ
たいせつなひとを連れて
再訪を と仲居さんの笑顔


薬師寺の東塔
水煙を見上げていたら


ご住職が同じ仕草で
雷除けです と教え賜いし
額田さまのヤキモチ?伝わったか^^;


くすくす笑い


厩戸さまの飛鳥寺
興福寺にて阿修羅みる


龍安寺では
紅葉が色付き始め


いま思えば不思議だが
それから十年ほどのちに


龍安寺を
母と共に再訪する
見えぬ縁に
よばれし哉


光る君の物語
辰年に ふさわしい


父亡き後
お食事を と
粥はいらぬ
干飯(ほしいい)なら


我にかえって 辺りには誰も居ぬ^^;


不思議^^
せり すずしろ ころ柿
好物は いまも変わらぬ


父は白酒
母は山ぶどう酒
吾は甘酒




拙文お読みくださり感謝します